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気付き難い筋肉の衰え


・ サポートされるが為に、自覚し難い機能低下
 人間の身体は上手く設計されているもので、ある筋肉の働きが弱くなっても、周辺の筋肉、組織がサポートを行います。ある動作を行う際、主要に働く筋肉を主動筋。そしてそれを補助する筋肉を補助動筋と呼びます。例えば太腿を前に振り上げる動作の主動筋は、腰椎と大腿骨(だいたいこつ)を結ぶ大腰筋(だいようきん)、骨盤と大腿骨を結ぶ腸骨筋、骨盤と腱を介して膝下の頚骨(けいこつ)を結ぶ大腿直筋などです。これら主動筋の内、例えば一つ大腰筋が弱っていても、 他の主動筋や補助動筋が機能していれば、この動作は可能になります。
 ある特定の筋肉が機能を低下させている際に、厳密に調べれば、決して全く同じ動きではない事は明らかです。動作の力強さ、なめらかさ、自在さなどにおいて、必ず減点部分が発生します。但しこの減点部分について、自覚がないケースも珍しくありません。人間の感覚はアバウトに出来ているのが普通で、ちょっとした身体の問題については、多くの場合で察知しません。多少弱っている筋肉があっても、それを他の筋肉や身体の歪ませる事などで補い、主観的には問題ないものとして生活を送っています。これは身体感覚の限界として捉えるよりも、意図的に鈍感であることで、日常生活を気兼ねなく過ごす選択として捉えた方が良いかもしれません。

 日常生活では、これで良いのでしょう。潜在下で問題が深刻化するのは考え物ですが、それが些細なものである限りには、気にしなければそれで済む話かもしれません。しかし運動を行う立場、特にそれで生計を立てているプロスポーツ選手レベルになると、話が全く違います。その日常レベルでは支障のない些細な筋力の衰えが、発揮できるパフォーマンスに悪影響を及ぼします。限界ギリギリの所で凌ぎを削る世界では、その差が、勝敗を明確に分けます。

 ある筋肉が弱体化した時、身体の中で何が起こっているのか? 大腰筋、中臀筋、広背筋、三角筋で例を書いてみました。人間の身体の構造は複雑ですから、書かれた以外にも、多様なサポート関係が成立しています。あくまでもイメージを掴みやすくするための、シンプルなモデルとしてご覧になってください。

・ 大腰筋の衰え
 大腰筋が弱まると、フットワーク全般に悪影響が出ます。大腰筋は腰椎と大腿骨を結び、太ももを持ち上げる動作の主役として活躍します。ですからこの筋肉が弱まると、フットワークからキレと軽やかさが消えます。大腰筋が弱まった分は、大腿四頭筋(太ももの前側)や下腿二頭筋(ふくらはぎ)などでカバーします。他の筋肉に余計な負担がかかる弊害は勿論ですが、大腰筋が使えない事態は、更に深刻な問題を引き起こします。
 大腰筋は腰の上側に、起始を持ちます。つまり大腰筋主動でのフットワークでは、腰の上、身体の中心近くに重心を上げられるのです。一方、大腿四頭筋の一つである大腿直筋の起始は、骨盤の中心程度の高さです。大腿四頭筋を主動にフットワークを行えば、骨盤に重心を置いた動きになり、相対的に重心がかなり下がります。重心を下げた状態でのフットワークは、ドタドタした鈍い動きにしかなりません。重心を上げようにも、大腰筋が弱体化していれば、動きはおぼつきません。結局は楽に使える大腿四頭筋主動に切り替えざるを得ないのです。
 また大腿四頭筋は、身体が前のめりになるのを制御する役割があります。走って急停止する時や、下り坂を歩く時など、大腿四頭筋に大きな負荷がかかるのを感じるはずです。大腿四頭筋は身体を動かすアクセルとしても使えますが、ブレーキとしての役割が大きくあるため、大腿四頭筋を主動にする動きでは同時にブレーキにかかってしまうのです。フットワークを刻む時に、着地した足を一旦踏ん張って耐えて、そこから更に上げる動作に移るといった効率の悪い動きになります。踏ん張るのも上げるのも同じ筋肉ですから、その切り替えに時間が必要です。これがドタドタした鈍い印象になります。大腰筋が強く使えていれば、足を上げる動作は大腰筋を主動にして、大腿四頭筋は前のめりにならないように踏ん張る仕事に集中できます。足を踏ん張る役割と上げる役割が分担できるために、着地してから上げるまでのタイムラグを最小限に留められます。つまりフットワークは、リズミカルに軽快な印象になるのです。
 ここで誤解が生じるかもしれないので、補足いたします。足を上げる動作では、大腰筋と大腿四頭筋は協力関係にあります。大腰筋が充分に使えるからといって、大腿四頭筋の仕事がゼロになってしまうわけではありません。要はバランスの問題です。正しく筋肉が役割分担できていれば、身体はより理想的なパフォーマンスを見せる事が出来きます。この役割分担のバランスが崩れ、大腿四頭筋に過度な仕事が任された時、フットワークは軽やかさを失うのです。
 大腰筋の役割は、太ももを持ち上げる動作だけではありません。理想的な背骨のS字曲線の維持、骨盤の安定なども、大きな役割です。芯の部分での支えが弱くなってしまえば、それがパフォーマンス全体の低下に結びつくのは、疑いようもありません。

 大腰筋は極めて重要な筋肉の一つですが、弱体化し易いのも特徴です。いえ役割が大きいからこそ、少しの弱体化でも、悪影響が目立ってしまうのかもしれません。大腰筋を鍛えるエクササイズなども考案されていますが、それだけでは限界があります。

・ 中臀筋の衰え
 中臀筋という骨盤の側面の筋肉が衰えると、そのままでは姿勢の維持が難しくなります。中臀筋は身体が外側に傾かないよう、強く支える筋肉です。ですから例えば左中臀筋が弱まったとして、身体が左側に傾いた時に、その傾きによる過重が大きな負担になります。しかしこの時に、同時にふくらはぎの筋(腓腹筋、ヒラメ筋など)、太ももの筋(大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋など)でも姿勢を支えようとしていますから、これらの機能が正常であれば、ある程度は中臀筋の衰えをカバーしてくれます。
 中臀筋の弱体化が軽微であれば、日常レベルの結果としては、動作に大きな問題は起こりません。最悪の転倒や大きくよろめる事もなく、毎日を過ごしていけます。本人は中臀筋が衰えている自覚さえ、全くなく一生を終えるかもしれません。日常生活上で問題が発生するレベルは、最早病的なものです。

 日常生活ではある程度良くても、これがプロのスポーツ界であればどうでしょうか? 例えばサッカーやバスケでの身体の切り替えしには、キレと俊敏さが求められます。一瞬のその遅れが、どれ程に不利な状況を招いてしまうかは、経験者でなくても容易に想像できるでしょう。敵の切り替えしに付いていけず、マークがはずれるケースが多いのは、知らない内に中臀筋が衰えているせいかもしれません。

・ 広背筋の衰え
 広背筋は弱体化し易い筋肉の一つです。広背筋は上腕を身体に引き寄せる動作、腕を後ろに引く動作に大きく関係します。姿勢を維持するためにも用いられます。広背筋が弱くなると、これらの動作での腕の筋肉の負担が増えます。動作としては成立するのですが、体幹部が主動とならないため、力強さに欠ける動きになります。
 ボクシングのストレートでは、打ち出す威力よりも、引きの速さに関わります。広背筋の位置をよく意識しながら、パンチをゆっくりと打ち出してみると、広背筋が伸びるのを感じ取れるはずです。これを収縮させる事で、拳を引く動作に繋げます。広背筋が充分に機能していないと、引きのスピードは落ちざるを得ません。体幹部との連動性が落ちた中でスピードを上げようと思えば、腕の動きに頼る形になります。体幹部と切り離されて腕が激しく動けば、不安定になり、バランスを取るのが難しくなります。また末端に頼った動作は、当然、力強さとキレを欠きます。レスリングや柔道などでも、相手を引き付ける動きは重要です。広背筋が使えない状況では、やはり腕の力に頼らざるを得なくなり、不利な状況に追い込まれます。
 また仰け反る動作の際に、姿勢の維持として広背筋が使われます。広背筋が弱くても、その他の背筋群、腹筋などでも体幹部を固定してカバーされます。姿勢の維持に負担がかかりますが、これも自覚は難しい部分があります。

 病的な程深刻でない限り、広背筋の弱体化は、日常生活での支障はあまり感じません。腕の筋肉によるサポートで、大抵の仕事は間に合います。しかしスポーツの世界となれば、これは大きなハンデになります。水泳や卓球、野球など、腕を後方に引く動作が重要になる競技は、決して少なくありません。また姿勢の維持については、殆ど全ての競技において重要な意味を持ちます。

・ 三角筋の衰え
 三角筋は肩を包むようにしてある筋肉で、弱体化のし易さは、意外に知られていません。上腕を持ち上げる動作など、肩の働きに大きく関わるため、腕を動かすスポーツ全般において重要です。特にボクシングや空手のパンチ力、野球などのボールを投げる動作などは、この三角筋の強弱によってそのまま優劣が出ます。三角筋が弱体化した状態で腕を使うと、動作にも拠りますが、腕の末端の力に頼る結果になります。腕に力を入れているつもりでも、充分に入りきりません。末端の筋力は体幹部分に比べて弱く、それに頼る動作では、力強さに欠けます。



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